男子ゴルフもジュニア奮闘③2014/09/19 15:12

高校2年生、16歳の片岡、トップ10も見えてきた終盤の17番ホール、こともあろうか2ndを林の中に打ち込んでしまった。■林からの第3打は低いボールで木の間を抜く。グリーンを捉えたかに見えたが止まらない。ピンも奥だったが更にその奥へ行っても止まらずこぼれた。グリーン奥は芝が短く刈ってあり、更にその奥の深いラフまで転がっていくようになっていた。奥のラフからピンまでは距離があるが、奥のグリーンエッヂからピンまでは近い。刈り込んでいる所にバウンドさせると止まってしまう。落としどころは僅かな狭いエリア。パー5でボギーを覚悟する場面だ。そこで片岡は本人命名の「ハーフ・ロブ」で50センチほどに寄せる。またもアプローチで凌いだ。■石川遼がアマチュア優勝をしてみせたとき、確かサスペンデッドがらみだったように記憶している。片岡にとっても石川はマバユい憧れのプレーヤー。首位と6打差では「石川プロがアマチュアのときにしたようなことには届かないと思うけれど1打1打に集中して少しでも上位にいきたい」と予選通過の目標クリア後の抱負を話す。■4アンダーは石川と同スコア、予選は2組違いでカード提出が近い。「明日は石川選手と同組だと思うよ」と伝えると「大スターと回れるなんて!光栄です!!」と目を輝かせる。「スゴく楽しみです。とにかく、プレーを見たいです」とゴルフ少年は素直な気持ちを口にする。あす、この組、大勢のギャラリーで囲まれること間違いないだろう。▶アマの主なタイトル:日本オープンローアマ、日本アマ、日本学生、日本ジュニア【追加】午後6時頃、3日目の組み合わせ決まる。片岡尚之と石川遼は同組とはならなかった。

男子ゴルフもジュニア奮闘②2014/09/19 15:12

(つづき)■しかし、プロのトーナメントは、そんなに容易いものではない。高校2年生、16歳の片岡尚之の前に次々とピンチが訪れる。直後の6番は440ヤードのタフなパー4。セカンドはグリーンに届かず、花道からの40ヤードはあったろうかアプローチも寄らなかった。それでもここは3メートルのパーパットを沈め踏ん張る。しかし、7番では2ndをピンサイドのラフに外し3オン2パットのボギー。8番パー3では右奥のピンに対し、右奥に外した。流れが悪い。ズルズル後退してしまいそうな状況だった■この日、「良かったのはアプローチ」と振り返った片岡。8番のピンチを「ロブショット」で切り抜けた。ふわりと上げた見事なアプローチだった。ここから流れが良くなった。9番、10番、11番、チャンスと言えるほど近くにつかないホールもあったが、いずれもTショットのフェアウェーキープ、グリーンヒットとも完璧。そして、パー5の12番でバーディ。そのあとも13番、14番、15番はいずれも1ピン以内!入っていたらどこまで伸びるんだ!というゴルフが続いた。■ところがオナーで打った16番パー3は風の読み違いか、グリーンオーバー。ここも奥から転がしのアプローチでパーセーブにつなげるのだが、続く17番、スコアを伸ばしたいパー5で大ピンチに見舞われる。17番は輪厚の名物ホール。林越え2オンを狙うプレーヤーが多く、テレビ中継でも「見せ場」たっぷりのホール。ただ、それだけにTeeも2ndも待つことが多い。■片岡も次の組が追いついてしまうほどTで待った。ここもオナー。Tショットは右のラフへと行った。前日もラフに入れ6番アイアンで刻んだが、ボールが浮いていたので「狙ってみる」と5Wに持ち替えた。結果は引っかけ気味のミスショット。ボールは林の中に止まった。まさかの大叩きか・・・。

男子ゴルフもジュニア奮闘①2014/09/19 15:12

4月の勝みなみのプロツアー優勝は大きな話題となった。柏原明日架、堀琴音、森田遥ら、アマ、10代がツアーを湧かせた。秋、北海道。男子アマも奮闘してる。■JGAのアマチュアビッグタイトルの1つ日本ジュニアで優勝したのが北海道江別出身の片岡尚之選手(札幌光星高2年)。全国大会の優勝は初めてだったが、自信にもなったと話す。そして、初めてのプロの大会がANAオープンとなった(9/18-21@北海道北広島市・札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース)。■初日が日没サスペンデッドとなり、金曜日は早朝の6時40分再開。片岡は1stラウンドを4ホール残してスタートした。輪厚は道内のジュニア大会が毎年開かれるコースだがプロのセッティングは初めて、再開後も2ホール目の7番でラフに苦労しボギー、それでも9番でバーディを奪い、前日中断前の-1で1ラウンド目を終えた。■そして、9時前にスタートした第2ラウンド。雨、風。そして晴れとめまぐるしく天気が変わる。1バーディ1ボギーで迎えた5番パー5。ドライバーがFW真ん中を捉えた。第2打は残り225ヤード。打ち上げ、向かい風。3Wでグリーンを狙うと2オンに成功する。■第3打アプローチを前にグリーンを見に行った同伴プレーヤーの中川勝弥プロが片岡に声をかけた。「イーグルだよ」と。片岡はまだ3打目を打っていなかったが、グリーンに上がってみると自分のボールがカップの脇、5センチくらいの所に止まっていた。あと数センチでアルバトロス!このホールのイーグルで一気に3アンダーとした片岡はベスト10も見えるポジションにジャンプアップした。(つづく)