高梨が金、佐藤が銅2012/01/15 00:57

きょう(1月14日)はスキージャンプにとっても刺激的な日だった。札幌ではUHB杯が行われた。高校2年生の伊藤有希選手が女子のバッケンレコードに迫る139.5mを飛んだ。驚いたのは2本目だ。結果は136メートルだが、踏み切りの方向、高さ、飛んでいく空中のエリアは1回目以上だった。あまりに飛びすぎたためか、途中で無理やり着地した。それでもヒルサイズ(134m)をはるかに越えるフライトを揃え圧勝。ソチ五輪を目指す⑰歳、今季はW杯遠征メンバーから外れるなど悔しい思いもしたが、それを力に確実に夢に向かって歩み続けている。■大倉山の女子バッケンレコードの141mは去年、高梨沙羅選手が記録したもの。その高梨選手がオーストリアのインスブルックで行われているユースオリンピックで金メダルに輝いた。男子は佐藤幸椰選手が銅メダル。ユースオリンピック冬季大会では、男子2(純ジャンプ、複合)、女子1(女子ジャンプ)の3選手でチームを組む、ジャンプ団体が20日に行われる。こちらも楽しみだ。■画像はUHB杯男子優勝の小林潤志郎選手、ワールドカップ帰国後、国内2戦全勝。

本人に聞いてみました2012/01/15 20:33

15日、スキージャンプのTVh杯が行われた。女子は前日のUHB杯に続き、伊藤有希選手が大倉山2連勝。男子は葛西紀明選手が2回目に143.5メートルの大ジャンプで1回目6位から大逆転。今季初優勝。■シーズンインから腰痛に悩まされていたW杯4百戦錬磨のベテランは「アラフォーも負けていません!」とふるさと下川での調整などで取り戻しつつある理想のジャンプの手応えを伺わせた。■伊藤選手は「下川の大先輩と男女で優勝できて、うれしい」と優勝インタビューに答え、表彰式終了後、葛西紀明、岡部孝信とともに3ショットの写真に納まった。■で、伊藤選手に、前日の2本目は「飛びすぎて途中で無理やり降りたのでは?」と聞いてみた。すると「2回目は140メートルを狙っていたので、最後まで粘ったつもりだった。1回目よりゲートが下がり、風の助けをもらわなければ距離は出ない状況だった」と話す、どうやら私の推測は間違っていたようだ。前日の130m2本は風の助けを借りたもの、タイミングが遅れて腰が出る課題の残るジャンプだったと振り返り、きょうの方が着地のテレマーク姿勢を入れることができたので、良かったと自己採点した。■きょうはサッカーの三浦知良選手が札幌でフットサルのゲームに出場した。ジャンプ場にいると「きたえーる(フットサル会場)じゃないのですか?」と聞いてくる人もいた。原田雅彦さんは馴染みの報道陣の前で「カズダンス」を真似てみせてくれた。【画像】TVh杯、男女優勝者。大会後、男子上位3名、女子優勝者が抽選で選ばれた来場者にサインする。そこで。